森の勉強会
森の勉強会とは

森のことならなんでも知りたい
ちょっと堅そうな名前のこの会は、'97年の冬、川上村に関係する森好きの人が中心になり活動を開始しました。
最初に仲間集めの為に呼びかけた言葉は「もっと川上村の森林を知りたい。
自分の山をどうしていけばよいのか考えてみたい。
間伐のやり方だっておぼえたい。
山の資源を農業に役立てたい。
ひとりで考えるよりも、同じ思いの人たちと話をしてみたい」というとても欲張ったもので、それを反映し、これまでの活動は地域の林業のことも、木材生産以外の場としての森のことも、とにかく森のことをすべてひっくるめて、見たり、聞いたり、参加したりと、メンバーの誰かが「あれをやりたい」と言えば即実行という形で運営されてきました。中でも窯の材料掘りから始めた白炭焼きや、資金稼ぎも兼ねた間伐体験では、実践でのみ得ることのできる貴重な情報を蓄積してきたのです。
活動を通し森好きたちが感じた問題にむけ、会は新たな活動を開始しています。それは、村の面積の80%を占める森から、所有者の関心が遠ざかってしまっていることへの危機感と、その原因のひとつと思われる「材木としてのカラマツ」への偏見という、言わば東北信地区の森がかかえる問題をそのまま凝縮したようなテーマへの挑戦です。
地域の人々にとって特別な対象ではない「森」に、どのように興味を持ってもらうのか。 
とくに、かつて山仕事をしたことのある年配の人の多くには「今更勉強しなくとも、森のことは何でも知っている」という自負があります。そんな環境下でどのように仲間を増やし、あらためて、拡大造林期とは異なる社会的要求にさらされた森のことに関心をもってもらうのか。人工林のおかれている境遇のこと。そこに暮らす動物のこと、植物のこと。それらと人は、これからどのように関わってゆくべきなのか。森に囲まれた農業の村から、森好きたちのささやかな情報発信が始まりつつあります。

森の勉強会
事務局:長野県南佐久郡川上村大深山542 
     南佐久南部森林組合内   0267-97-2518
     kouryukan@kawakami.ne.jp