長野県自然保護研究所 訪問
長野県自然保護研究所をたずねて   
                                      
4月12日、お天気の良い朝。役場前駐車場から森林組合のマイクロバスに乗り、長野の飯綱にある県の研究施設「自然保護研究所」の見学に向った。
長野市内の梅や木蓮を楽しみながら、雪に覆われた飯綱山めざし冬季オリンピックで整備された道を上って行く。標高が低いためか、ダンコウバイ(村ではコツボヤの名で親しまれています)の開花も川上より少し早い様子である。到着してすぐ研究所で弁当を食べ、陸先生の案内で雪の観察路を歩く。
数十年前に植えられ放置されていたと言う落葉松林の表情は、川上と同じように見えたが、一歩足を踏み入れてみると、クロモジ・オオバボダイジュ・ハイイヌガヤ等の雪深いところならではの下層植生との新鮮な出会いが待っていた。キハダ・クリ・ミズナラ・サワグルミ等の見慣れた雑木の下では、現地で「そぶっけ」と呼ばれていると教えられた、鉄分で赤褐色に染まる 飯綱火山の湧水に、ミズバショウの白が点々とうかぶ。森の顔は実に多様だ。

落葉松を内装に利用している所内も案内していただいた。電子顕微鏡、コンピュータによる地図情報システム、遺伝子解析の施設、書庫、研修室、会議室。わが国初の「自然保護」を全面に打ち出した研究施設に、寄せられている期待は大きいに違いない。当日対応してくださった研究所のみなさま、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました長野県自然保護研究所へお邪魔してきました。
天気はいいし楽しい遠足のような一日でした。
陸さん、お世話になりありがとうございました!
まだ真っ白く雪に覆われた飯綱山の中腹1000mの所、大昔、二度の噴火で火砕流が流れた先端のその境のこの場所は、湿地となり、今は雪解け水がいたる所から湧き出ていましたが、マグマのせいで鉄分が多いという事で水が赤くなっていました。その上「そぶけ」?といって微生物の作用で金属を分解しているといって、赤い水の上に銀色の膜を作っていて、独特の沢で、でも水芭蕉の白い花が可憐に咲いていました。
「そぶけ」で良かったんでしょうか?どんな字でしょうか?
雪渡りのように春のざらめの雪の上を、木を見たり、熊の話を伺ったり、幾つか炭窯のあとを見たりしながら散策して楽しかったです。