10月も後半になると朝夕がぐっと冷え込み、太陽が昇る頃は地面が真っ白という日がある。前夜の11時頃に東の空に大きなオリオン座が輝いているのを見たこの朝もそうだった。山々に囲まれた廻り目平に太陽が顔を出すのは7時半を過ぎてから。ちょうどその頃だったか、「ジェー、ジェー」というような声が聞こえた。ホシガラスのようでもあるが、ちょっと違うなあと一生懸命、声の聞こえた方向を探してみた。すると、やはり、ホシガラスくらいの大きさで尾の方が少し白く見える鳥がさっと飛び去った。
「ホシガラスかなあ?それともカケスかなあ?」そう思っているうちに、知り合いのご夫婦が到着。一緒に左岸スラブに出かけることになった。その途中、林道上でまた、「ジェー、ジェー」という声が……。またも、尾の方が白く見える鳥だった。それも、3羽も。でも、しっかりと姿を見る前に飛び去ってしまった。テント場をでるときには、ウソが4羽、鳴き交わしもせずに飛びながら木の実を食べていた。そして、八幡沢にさしかかったときにはカラの仲間が群れで飛んでいた。左岸スラブについて登り始めようとしたとき、荷物を置いた木の途中の小さな穴にドングリがぽつんと置かれていた。もしかしたら、カラの仲間が蓄えに持ち込んだものかなあと鳥たちの冬支度にも思いをはせる。
この日のクライミングが終わってテント場に帰り、おみやげにもらって帰ろうとドングリや落ち葉を拾っていたとき、またも、「ジェー、ジェー」という声が……。今度は、影だけを見せて飛んでいく。「あーあ、今日は3回目」と、林の中に立ちすくんでいると「ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ」という声が聞こえた。ルリビタキの飛ぶ声だ。こんな季節になってもまだ元気に飛んでいるんだなと、まるで友達にあったように、少しホッとした。
さて、前日より少し冷え込みの少ない翌朝、太陽が山の端から顔を出したのは7時45分
写真を趣味にしている人たちのグループが来ていたようで、日の出を待つようにカメラを抱えている人が沢山いた。それから少しばかりたったとき、またも「ジェー、ジェー」という声、もう、絶対に見つけたいというおもいで、梢をぐるりと見回すと、やっと見つけた、あの、何ともいえないきれいな青と白がちょっとだけ見える羽。それはまさにカケス!
そういえば姿を見たのは5月の連休以来、どこに行っていたのかなあ。この日の朝、ルリビタキが木の上の方を飛ぶのや、キジバトが枯れかかったウドの実を一生懸命ついばむ姿も見ることができた。ウソが飛びながら鳴き交わしているのも聞くことができた。でも、ホシガラスの姿は見えない。また、1ヶ月前には群れを作って飛んでいたアカハラも見ることはできなかった。やはり、季節は確実に移り変わっているようだ。
* 10月25日・26日に見ることのできた鳥
キジバト・ルリビタキ・コガラまたはヒガラ・ウソ・カケス・ハシブトガラス
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| 2003.8.31<鳥たちの子育てもそろそろ終わり……> |
今年の夏は、「涼しい」というよりも廻り目平では「寒い」といった方が似合うような夏だった。夏らしい日差しが感じられたのはわずか数日といっても言い過ぎではない。
そんな中でも鳥たちはせっせと子育てをしていた様子。8月になってそんな鳥の二種類の親子をじっくりと見ることができた。
初めはウソの親子。ウソがつがいで「ヒン、ヒン」と鳴き交わしながら飛んでいるのはこれまでも見たことがあった。ところが、8月の中頃、その「ヒン、ヒン」という鳴き声に、少し違った感じのものが混じっているのに気付いた。鳴き声を追っかけて双眼鏡をのぞいてみると、そこには、ウソの雄・雌のほかに、一回り小振りな鳥が見えた。
「この鳥はなんだろう?」としばらく注目しているとウソの雄が自分でついばんでいた白樺の実をその鳥に口移しで与えている。そこで、私はやっと納得。「これは親子だ!」その後も、幼鳥はいかにも親から餌をもらうのを待っているようにじっとしていることが多かった。その後、親が鳴きながら飛び立っていくと、しばらくして、幼鳥も追っかけるように飛び立った。
その次に、もう一組の親子を見た時は、親が飛び立ってしばらくたっても飛び立たず、じっとしていた。「いつ飛び立つのかな?」と気にはなったが、飛び立つまで待つことも出来ず、私の方が先にその場を離れた。
さて、それから1週間ばかりして、ウソの幼鳥が一羽で、木に止まっているのを見た。その木の実はまだ緑色をしていて、「食べておいしいのかなあ?」と感じるものだったが、幼鳥は一生懸命つついて食べている。しばらく見ていたところ、そこに親鳥が飛んできて、一緒に飛び立っていった。「うーん、鳥たちもそろそろ独り立ちしようとしているのかなあ。」と実感。
もう一種類は、オオルリ。初めに見つけたのは雄の親鳥。木の枝に留まって大きな声でさえずるのが見られ、すっと飛んでいった。次に現れたのは雌の親鳥だったようだ。こちらの木でさえずったと思ったら、違う木の上でさえずり、くるくると飛び回っていた。そこは、カモシカ遊歩道で木に囲まれた気持ちの良い場所だったので、私たちはしばらくじっと観察してみた。雌鳥は、少しすると姿が見えなくなった、と思ったら、急に騒がしい鳴き声がして藪の中から、すーっと現れたのは、なんとテンだった。そして、テンに追い立てられたように雌鳥が、また視界に現れた。
少しして、また、雌鳥が視界から消えていったのをきっかけに帰ろうとしたところ、今度は、私たちが帰ろうとした方向からなんだかヒーヒー言うような声が聞こえた。
何だろうと一生懸命頭上を探しても見えない。そこに現れたのが雄鳥。まるで、「こっちを見ろ」といわんばかりに大きな声できれいにさえずる。
そして、何度か場所を変えた後、蝶の幼虫のような虫をしっかりとくちばしで捕まえて木の枝にぶつけていた。そういう餌の採り方をするのも初めて見たのでかなり興味を持って注目していると、また、「ヒー」というようなこえて、何かが目の前からさっと頭上の木の枝に飛び立った。すると、雄鳥は、さっと、そちらの枝に飛び、その鳥に餌を与えている。どうやら、飛び立った“ゴマゴマ”の鳥は、オオルリの幼鳥らしい。
あとで、図鑑を調べてみると、オオルリは雌鳥も、巣の近くに人間が近づいたりした時には雄のような声でなくということだから、もしかしたら、幼鳥の飛び立った藪の中に巣があったのかなあと考えた。
さて、5月から、なわばりを作ったり相棒を捜したりするために盛んにさえずっていた鳥たちもそろそろ子育てを終わる頃らしい。そのせいか、少しずつさえずりも聞かれなくなってきた。特に、毎朝目覚ましのように鳴いていたウグイスとアカハラの声が聞こえなくなったのは印象的だった。(ウグイスは8月11日頃、アカハラは1週間後の18日頃)まだ、ウソの声は聞こえるが、この声も聞こえなくなると思うと少し寂しい感じがする。
「寒かった」廻り目平の夏もそろそろ終わりのようだ。
* 8月に見ることのできた鳥
キジバト・コゲラ・ルリビタキ・アカハラ・ウグイス・メボソムシクイ・オオルリ
コガラ・シジュウカラ・ゴジュウカラ・ホオジロ・ウソ・ホシガラス・ハシブトガラ
* 声だけ聞くことが出来た鳥
ビンズイ・コマドリ
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| 2003.6.26 <ヨタカの鳴き声が聞こえた!> |
2週間前、夏の訪れを告げるレンゲツツジが咲き始めた廻り目平。
今回はそろそろ満開の時を過ぎてきていた。ジュウイチの声も2週間前ほどではなく、そろそろ鳥たちも鳴かなくなるのかなあと、少し寂しい想いもしていた時、「キョキョキョキョ…」と聞こえたヨタカの声、「ああ、やっと聞けたなあ。」という感じだった。
ヨタカは本当に小さめの声ながら自分の居場所を主張するように鳴いている。ジュウイチのように夜中じゅう鳴いているのではなく、夜の始まりと夜明け前に鳴くようだ。今回は夜の8時頃、そして、夜明け前の4時くらい、どちらも鳴き続けるのは15分くらいだった。
一方、これに比べて長く鳴いているのはコルリ、朝の4:30〜8:30の4時間もたてつづけに鳴いていた。しかも、ジュウイチのように飛びながらではなく、10メートル四方くらいの範囲で。鳥たちも種類によって鳴き方がずいぶん異なるものだ。
キャンプ場で、6月21日・22日の2日間に見ることができた鳥は以下の通りだ。
キジバト・ビンズイ・コガラ・ヒガラ・ハシブトガラス
鳴き声だけ確認できた鳥は以下の通り。
ジュウイチ・ヨタカ・コゲラ・コマドリ・コルリ・アカハラ・ウグイス・メボソムシ・クイ・イカル
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2週間前にまだ蕾だったベニバナイチヤクソウが、ようやく花を開いてきた。
そして、レンゲツツジもたくさん蕾を付け、いくつか花も咲いている。
いよいよ夏が近づいてきたなと感じてきた時に「そうだよ、夏だよ。」と教えてくれたのはあのカッコウの声だった。
夜明け前にけたたましい声を挙げてテントの裏を通ったジュウイチに目を覚まされ、あまりのけたたましさに「何があったのかなあ?」と探してみたけれど結局声だけが行ってしまった。
すぐ近くでアカハラが2羽争うように騒いでいたと思ったら、今度はコルリが鳴き始め、声を延々と追っかけた。しかし結局姿を見られず、「まあ、昨日ちらっとでも姿を見せてくれたからいいか」と思っていたところ、遠くから「カッコウ、カッコウ」
こちらも遠くから声だけとはいえ、やっぱり初めての声。久しぶりに懐かしい友だちに会ったような気持ちになれた。
カッコウの仲間、ホトトギスの声も私は今回初めて聞いた。ほかの鳥たちも盛んに鳴き声を上げ、朝夕はまさに鳥たちのコーラスといった感じ。
木々の葉はますます茂ってきたので、姿はなかなか見られないが、セキレイの仲間たちは、地面に降りてくることもあるので比較的姿を見せてくれている。
キャンプ場で、6月7日・8日の2日間に見ることができた鳥は以下の通りだ。
キジバト・イワツバメ・キセキレイ・ビンズイ・コルリ・アカハラ・コガラ・シジュウカラ・ハシブトガラス
また、鳴き声だけ確認できた鳥は以下の通り。
ジュウイチ・カッコウ・ツツドリ・コゲラ・ウグイス・ヒガラ・イカル
地味とは言え、夏と言えばヨタカも鳴くのを期待しているのだが、まだ声が聞こえない。今度くる時にはヨタカの声が聞こえることを楽しみにしている。
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花が咲くのには意外と時間が必要なようだ。2週間前に、もうすぐにでも咲くのではないかと思ったベニバナイチヤクソウもマイヅルソウも、まだほとんど蕾だった。それでも、季節の移り変わりはしっかり感じられる。
今回の廻り目平では、ツマトリソウやツバメオモトが咲いているのにも会えた。花がたくさん咲くと言うことは、葉っぱも茂ると言うことで、鳥たちはますます声だけの存在になりつつある。
その典型がジュウイチだ。鳴き声はその名前通り「ジュウイチ!ジュウイチ!」と、まるで叫んでいるように甲高い。
あちらからこちらへ鳴き声は忙しく移動し、近づいてくるとその甲高さがますます増してくるのだが、その鳴き声をいくら追っかけても姿を見ることはできない。
身体の大きさは鳩以上もあるはずなのに……いったいどこを飛んでいるのだろう。それよりも、もっと不思議なのは、その鳴き声が、一日中といっても良いほど聞こえていることだ。さすがに真っ昼間には聞こえていないが、3時頃から鳴き声は聞こえてくる。そして、真夜中もふっと目が覚めると「ジュウイチ!ジュウイチ!」朝になるともう聞こえないだろうと思ったら大間違い。朝の散歩に出かける7時頃にも聞こえ、いや、朝食が終わった9時過ぎにもまだ聞こえている。本当にいつ寝ているんだろう?しっかりと会って聞いてみたい。
キャンプ場で、5月24日・25日の2日間に見ることができた鳥は以下の通りだ。
キジバト・ビンズイ・コルリ・ルリビタキ・アカハラ・ハシブトガラス
鳴き声だけ確認できた鳥は以下の通り。
コマドリ・ウグイス・ツツドリ・ジュウイチ・コガラ・ヒガラ
鳥の姿が見えないなあという私の気持ちが通じたのか、廻り目平から帰る時、村の中にある林の前に止まった時、林から聞こえた「ケッケッケッ」という声に引かれて林を眺めていると、そこに動くアカゲラを見つけることが出来た。木の根元の方をあっちこっちに飛び、さらに藪の中にまで降りているのがよく見えた。
そして、その近くの大きな車庫の中には、キセキレイが2羽いた。よく見ようと思うと、さっさと飛んでいってしまった。ツバメはそんな私に「こっちも見たら?」といわんばかりに頭の上を飛んでいた。鳥には鳥の事情がある。山の中で探している時だけ会えるというわけではないのだ。
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| 2003.5.11 <ジュウイチがもう鳴いています> |
5月10日、ジュウイチがもう鳴いています!
今年の季節の移り変わりは早い。連休の終わり頃咲き始めていたキャンプ場の桜はもう散って、すっかり葉っぱが伸びていた。
昨年はまだ見られなかったベニバナイチヤクソウやマイヅルソウの蕾がもう出始めていたり、シロバナエンレイソウの中には咲いているものもあった。
そんな季節の移り変わりの早さをさらに感じさせてくれたのがジュウイチの鳴き声だった。ジュウイチの鳴き声を初めて知ったのは7年くらい前の廻り目平、確か5月最終の週末だった。
それから後はこの声をいつ聞けるかなと毎年楽しみに待っていたが、記憶ではその年初めて声を聞くのが5月末から6月にかけてだったように思う。それに比べるとずいぶん速い鳴き始めだ。
10日、もう暗くなって19:00過ぎ、テントの下をクェックェックェッというような声を立てながら一羽の鳥が地面に沿って通過、そのすぐ後ジュウイチが、テント裏を鳴きながら飛んでいったのだ。
10日はそれ1回しか声を聴いていないが、11日の朝早く、また声を確認することが出来た。
キャンプ場で5月10日・11日の2日間に見ることができた鳥は以下の通りだ。
キジバト・コゲラ・セグロセキレイ・ビンズイ・コルリ・ルリビタキ・アカハラ・コ
ガラ・ヒガラ・ヤマガラ・ハシブトガラス
(初めて確認できたのはビンズイ・ヤマガラ)
鳴き声だけ確認できた鳥は以下の通り。
ウグイス・ツツドリ・ジュウイチ・アオゲラ・ホオジロ・カケス?かホシガラス?
近くで見ることができないと言われているコルリに今回も会えたのはうれしかった。
前回2度会えた場所に「会えるかなあ?」という気持ちで出かけてみたのだが、出会い方はやっぱり思いがけない形だった。林の奥に向かっていき、ふっと顔を左方向に向けると何か見える。なんと、上の斜面からコルリがこっちをのぞいているのだ。
なんだか「待っていたよ」という感じでうれしくなった。もちろん、私のそんな気持ちは無視したようにスタスタとこちらからは見えない方に歩いていったが、私はそれで満足だった。
今回は、鳥たちが地面に降りて餌を食べる様子も見ることができた。中でも、ルリビタキ、アカハラ、ヒガラ、ビンズイは、近くでじっと見ることができた。それぞれ、歩き方も餌の採り方も違っている。ルリビタキは、地面から少し上の木や切り株、テントの貼り綱などから、地面に飛び降りて餌をとり、少しだけ歩いてすぐ飛び立つ。
アカハラは、身体の大きさにあったゆったり感で歩き回っている。ヒガラは今、木の新芽を食べていることが多いが、時々地面にも降りてくる。とは言っても、せっかちなヒガラ、飛び降りて何かをちょこんとつまむとすぐにまた木の上に飛び上がる。ビンズイは頭を振りながら歩き回り、あっちでつつき、こっちでつつき、何かに驚くことがない限りは「ずっとこのまま歩き回りますよ。」という感じ。
連休の時と比べてずいぶん木の芽も伸びてきて、葉っぱも少しずつ増えてきた。その分鳥の姿を見つけるのも難しくなっている。「声はきこえど姿は見えず」という感じ。今回、声で確認できた以外にもたくさん不明な声があった。今度くる時にはもっと木の葉も茂っていることだろう。たとえ姿が見えなくても「ああ、あの鳥が鳴いているんだなあ」と姿を想像できると楽しいだろうなと思う。
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下界では桜の季節がとっくに過ぎ、もうそろそろツツジも花盛りという風になってきているが、廻り目平はまだまだ早春。
唐松もようやく芽吹き、桜の花も蕾を少しずつ開き始めたところ。鳥たちはそんな春の訪れを少しずつ感じ取って集まり始めている。
キャンプ場周辺で4月27日〜5月2日の間に見ることができた鳥は以下の通りだ。
コゲラ・アオジ・エナガ・ルリビタキ・アカハラ・コルリ・
キジバト・コガラ・ヒガラ
ウグイス・キセキレイ・カケス・ホシガラス・ホオジロ・
ハシブトガラス
そのほか、村の中や、隣の村では次のような鳥も見ることができた。
モズ・カワガラス・ツグミ・ノビタキ・ヒヨドリ・アオサギ
また、コゲラよりは大きな鳥と思われるドラミングも聞こえたが、その姿は見えなかった。
さて、朝はかなりの確率で鳥たちのさえずりによって目を覚まされた。丁度、日の出前の30分くらいさえずったと思ったら、日の出と共にいったん静まり、それから30分後くらいにまたさえずり始めるようだ。とは行っても、毎日というわけではなかった。
最も著しかったのが、前線の通った翌日5月1日の朝、この日は、霜柱が立ったほか、雨の残ったところで氷も張った日である。
この日は、アカハラもコルリもさえずらなかった。コルリは特に気温に敏感なのか、暖かだった4月28日、29日、5月2日にのみさえずりが聞こえた。といっても、私たちのテントサイトだけがコルリの住む場所ではないのだが。
コルリといえば、藪で活動する鳥なのでなかなか姿を見ることはできないという。ほんの2メートル前にコルリが歩くのを見ることができたのは、ラッキーだったというしかない。そして、そのさえずる姿を見ることができたのも、ラッキーだった。鳴き声はかなり複雑。
「ピーチュルピーチュルピー」 ・ 「ピーチーチーピーチーチーピー」 ・ 「ピュルルルルー」 ・ 「ピーチルチルチルチル」
の4種類くらいを混ぜて鳴くのである。この時期によく見られるのは巣作りの様子だ。
今回は、エナガが巣作りの材料を探す様子を見ることができた。八幡沢方面に向かう時に木の上で見つかった巣は何の巣なのだろうか?
そして、今年のものなのだろうか、それとも去年のものなのだろうか?
アカハラやホシガラスが地面で餌を食べる様子はまだあまり見られない。その代わりとでもいうように、ルリビタキがテントの周りにちょろちょろやってきた。いつも、この連休の時期にはたくさん見かけるルリビタキであるが、夏が近づいてくると見えなくなってくる。ただ、林の奥深くに潜むだけなのか、それとも、アカハラたちと入れ替わりのようになって、どこか、もっと高い山に登っていくのか。
ルリビタキは「ケッケッ」というような鳴き声をたてながら飛ぶ(図鑑には「ヒッヒッ」とあったが)ということが、今回よくわかってきたので、今度来た時にもその鳴き声に気をつけてみようと思う。そういえば、ホシガラスはこんな時期にいないと思いこんでいたが、5月1日、はっきりと認識することが出来た。
これから夏にかけて、このあたりは鳥たちの天国になる。今後が楽しみだ。 |
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